東日本大震災 【ボランティア】
こちらは閖上小学校。たまたま通り掛った小学校が気になって、Uターンをして訪ねてみました。
小学校の校庭は水没した車が並べられているだけで、子供たちの姿は何処にも有りません。ひっそりと静まり返った大きな小学校に重い空気が漂っていました。
教室から運び出された子供たちの机や椅子。海水を浴びて鉄部が既に真っ赤に錆始めています。塩や泥を落としたくても、水が復旧しておらず手の施しようが無い状況です。
窓から覗かせていただいた教室の中です。既に泥や瓦礫は人々の手で片付けられていましたが、壁に残された水位は約1mも有りました。
子供達の当時抱いた恐怖を考えるといたたまれなくなります。
無人と思った学校に人が居ました。体育館に女性が一人ボランティアとして、持ち主を失った思い出の品々が再び帰る場所を見つける為に。
体育館一杯に、被災地の泥の中から発見された写真、アルバム、証書等が洗浄されて、持ち主が訪れる事を待っています。
赤ちゃんを入浴させている写真、小学校入学の写真、恋人との写真、結婚式の写真、七五三で家族揃って撮影した記念写真、どれも変色したり傷んではいますが、どれも幸せを切り取った思い出の写真。
再び皆さんの笑顔が戻る日が一日も早く訪れる事を祈るばかりでした。
体育館の時計は、震災の時刻のまま停止しています。
この体育館もヘドロの山で、ボランティアの方々が時間を掛けてここまで綺麗にしたそうです。この写真はフジフィルムが応援し”写真救済プロジェクト”と命名して、ボランティアの方々が集められた写真を一枚一枚丁寧に洗って、乾燥させて掲示しているとの事でした。
この小学校が被災した当日の写真も、ファイル綴じされて閲覧出来ましたが、小学校周辺は津波で一面海となってしまい、水が一日引かなかった為に陸の孤島と化した小学校の屋上で、子供達と先生は励まし合いながら一夜を過ごしたそうです。
恐怖、寒さ、飢え、両親の安否、これ以上辛い一日は無かった事でしょう。
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