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2011年5月13日 (金)

東日本大震災 【瓦解】

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11日14:50 被災地から東京へ向かう東北自動車道にて事故発生。

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前方の車列がハザードを出して減速し始めたため、事故だと判断して私も殆ど停車。その車列の先に横転した乗用車が視界に入り事故現場が迫ると、ワイシャツを着た男性が助手席側で体を畳んで倒れており、事故の瞬間こそ目撃していませんが、状況的に事故直後であり数分と経過していない様子。

トラックを含む3台の車が事故車両の前方で停止していますが、運転者救助は行われていない。当然私は車両を止めて、この方に声を掛けに向かいました。

意識はしっかりしていたので、この状況下では追突の危険が有る為、路肩への移動を勧めましたがこのままの姿勢が良いとの回答。むやみに動かす事で容態を悪化させるケースも有る為、まずは四方に飛び散った車両や緩衝設備の残骸を道路から除去し、事故状況を撮影。

過去の私自身の事故においては、カマを掘られた事1回、側面から追突された事1回、他者事故でも5回程救助した経験上、これは鉄則なのですが人命救助の次は冷静に事故状況を写真撮影しておく。以前カマを掘られて逃げられそうになった際に、この写真が大変役に立ちましたので私は習慣にしています。

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事故原因については警察の判断に任せましょう。高速出口の分岐に正面から激突し、車両が写真の位置まで飛ばされていますから、相当な衝撃であった筈です。

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分岐点を知らせる信号灯は無残にも吹き飛んでいました。後続車両の二次災害原因にならない様に移動を試みましたが、大人一人では持ちあがらない程重い物でした。

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小雨降りしきる中、救急車の到着をひたすら待ちますが何時になっても警報音が聞こえて来ません。いたたまれなくなり、車両にマットや上掛けになる変わりの物を探しに自車に戻りましたが、私の車両には新聞紙すら積んでいませんでした。

そうこうしているうちに一人の方が、コールマンの寝袋と毛布を車両から降ろし、路肩にそれらを敷かせて運転者を寝かせました。

何故これらの物を用意されていたのか尋ねると、ちょうど被災地にボランティアに行った帰りだったのでとの事。恐らくこのワンセットの装備は、ご自身が被災地で寝泊まりする為に持参された物らしいのですが、惜しげもなく提供されたその姿に感動しました。

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分岐点に設置された緩衝設備によって幾ばくか衝撃は軽減されたらしく、樽状の格納ケースやウォーターバックがフロントに食い込んでいました。

車両自体はエアバックが作動し、運転者は顔面や頭部の損傷は回避にて外傷は有りませんでしたが、衝撃の大きさから脳震盪を起こしている様子で、目をあけられる事は一度も有りませんでした。一日も早い回復をお祈り致しております。

それにしても高速道路上での事故では、警察や救急車の到着が想像以上に長いと感じました。また、第一通報された方の説明不足も有るのかもしれませんが、道路公団、交通機動隊、救急隊の連携も悪く、待てど暮らせど救急車は到着せず。重傷者が出た場合、助かる命も助からないと思います。

そして惜しむらくは、私が停止する前に多数の車両が通り過ぎて行きましたが、運転者が目の前で倒れている姿を見て、よく素通り出来るものだと悲しくなりました。

「人を助ける事を考えながら生きている人は、実は人にも助けられるという真実を、私も実生活で知りました。」とはハイブロー武蔵さんの言葉です。私もこの言葉には全く同感です。今回の震災の件も同様、「人を助けると言う気持ち」を改めて認識する機会ではないでしょうか。杞憂に過ぎない事を祈るばかりです。

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