成金・拝金
拝金 堀江 貴文
かつては時代の寵児と呼ばれた堀江貴文氏も、とうとう収監されてしまいました。モヒカンは賛否両論ありますが、2年半の刑期は本人にとっても大変辛く、恐怖を払拭する上で欠かせない強がりだったのかもしれません。
確かに法に触れた部分が事実は否定出来ませんが、結局は政界、財界の既得権益者どもにまんまと抹殺された感がありますね。
いつもジーパンにTシャツでスタイルを一貫するのではなく、三木谷氏の様にTPOで上手く自分を演出し、根回しを周到に行っておけば実は違った結果が待っていたかもしれません。村上氏といい、堀江氏といい、まさに見せしめの如くシナリオ通りに豚箱入りとなり、してやったりの連中がほくそ笑んでいる事でしょう。
彼らは投獄生活もプラスと考えて、釈放後も次なる戦略を練っている事でしょうから、この旧態依然とした日本に変革をもたらして貰いたいものです。
そもそも何故、革新的なイノベーションが日本では起こらないのか?異端児を社会が今回の様に、徹底排除してしまうからです。日本ではすっかり”ベンチャー”という言葉が、負として響く言語になってしまった事は悲しい現実です。
私も日々新たなビジネスを考えていますが、所詮文系の頭からはせいぜい隙間産業的な事しか生み出せません。島国根性を捨て、世界を視野に物が考えられる理系の若者に巨額資金を投入すべきではないでしょうか。
さて堀江貴文氏の小説、「拝金」「成金」を2冊読んでみました。ノンフィクションですが「拝金」は文化放送買収のストーリーが描かれており、攻勢手法や親会社子会社の歪な株保有率に目を付けた点など、なかなかリアルで興味深いものでした。
この書に関しては賛否両論ありますが、私は小説として読むのであれば十分であり、特に「拝金」は実に興味深く、彼の人生観について他書も読んでみようと思います。
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