取付説明書を読むと一筋縄では行かないと理解出来ます。MIRA GINOの際には簡単に交換が出来たので、容易いと思った私が愚かでした。
生産性を上げるためにビスやボルトを排除し、爪で部品同士が交互に噛み合う構造になっているため、これを外す事がまず困難。クリップ自体の解除もコツが必要で、2個ほど見事に破損しました。
まずは取説通りに進めます。ナンバーを外すとこんな場所が点検口になっています。僅かクリップ一個で固定されています。
ここから冷媒の補充や各種点検が出来る環境になっています。オイルフィルターが交換しやすい場所に存在する事には好感。MIRA GINOはグリルを外さないと交換出来ない構造で、メンテナンス性ゼロでしたから。
まずバンパーを外すのに1時間を要します。引っ張ってしまうと爪が折れてしまうので、慎重にひとつづつ手を入れて爪の噛み合いを外していくのですが、隙間なくグリルと噛み合っているバンパーを引っ張りながらなので、恐ろしく労力と勇気を要します。
漸く外したバンパーは恐ろしく軽くプラスチックのお面の様です。狭いガレージに置く場所は無く、クロスオーバーのボンネット上に仮置き。果たしてこのお飾りバンパーは、一体何の役に立つのでしょうか。
そして第二幕のグリル撤去が完了してこの状態に。もう後戻りは出来ません。
ここに至るまでに疲労困憊。二度とグリルは外さないと心に誓うことになること請け合いです。
何とグリル交換だけなのに、バッテリーをも下す必要が有ります。バッテリーを外した後の、ナビやオーディオの再設定で再び苦労することに。
何故バッテリーを下すかと言えば、エンブレム用の配線をヘッドライトから取り出すためであり、一通り既存カプラーを外さなくてはなりません。ヘッドライトのカプラーが、これまた入り組んだ場所に有る上に解除ボタンに指が僅かにしかかからず、恐ろしく固く外れません。手の甲を血まみれにして格闘5分、漸く外れました。
配線処理後に新規グリルを取付けた状態で取説は終了。再取付に関する注意事項が無いために、肝心なセンタークリップを止め忘れてバンパーまで戻してしまい、またもや苦労してバンパー脱着。
クリップやビスは事前に色分けやナンバーを打って、一つ一つ確認しながら戻さなければなりません。
本当の意味で血の滲む思いをして漸く完了しました。所要時間4時間でしょうか。
午後から初めて日没ぎりぎりで終了しました。この日の外気温6度。頭から湯気を上げながら作業していたので寒さは感じませんでしたが、手が悴んで作業性が悪かったですね。
もう二度とバンパーは外しません。お金を払ってディーラーさんにやっていただきます。