スクリーニング
福島を訪れたのだから現在の原発周辺環境はどの様になっているのか知りたく、あぶくま洞から50kmほどある福島第一原発まで一般道を走ってみました。
もともと周辺環境は山間部であり民家も極めて少ない状況でしたが、原発が近くなるにつれ往来する車が限られてきます。
時折すれ違うのは大型トラックや作業員を乗せる色褪せた小型バス。
ナビ表示でいよいよ原発まで17kmという地点で通行制限。許可を取った限られた住民と原発関係者しか進むことが出来ません。
未だに原発周辺は規制区域内とされており、事故当時と何ら状況が改善していません。
スクリーニング場と書かれた看板の右手には仮設プレハブが並べられ、作業者が浴びた放射線量を計測しています。
このプレハブの電源も未だに仮設の発電機で賄われており、発電機のエンジン音だけがこの地で響いていました。
我々はチェルノブイリに匹敵する最悪の原発事故をうっすら忘れかけていますが、あの山向こうの青空の下では、今でも放射能を放ち続ける原子炉と多大な作業員が日々格闘されているのでしょう。
この道が解放されるのは果たして何十年先になるのか、この場所に立って佇んでいるだけで悲しくなりました。
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