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2018年7月19日 (木)

ブロック塀の怖さ

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今回の大阪の地震ではブロック塀が倒れ、幼い命が失われました。

朝、いつも通り自宅を出て間もなく校門だという所で、まさかプール脇の塀の下敷きになるなど誰も想像出来ず、その状況を考えると胸が痛くなります。

建築に携わる身としては、一言でブロック塀は危険としか言えず、鉄筋を入れようが支えを取ろうが、積み上げたブロック塀は大地震で必ず倒れます。

実際にブロック塀を立て、配筋を入れたり、モルタルを詰めたりする状況を眼前で見ていても”倒れるだろうな”と常に思っていました。構造上無理なのです。

ブロック塀はせいぜい1mまでにして、上部遮蔽はアルミパネル等で倒れても被害を最小限にするしか有りません。現行の建築基準法では厚さ10cm以上のブロックで、2mまでの高さに制限されていますが、2mの軽量ブロックであろうと下敷きになったら生死のほどはわからず、非常に危険ですね。

そもそもブロックの基礎はフーチン状になっておらず、ただ土間を突き固めた上にモルタルを敷いているだけのなんちゃって基礎なので、配筋がしっかり組まれていれば猶更、バタンとそのまま倒れます。

ブロック塀も大谷石の塀も兎に角危険なので、出来る限り近寄らないようにしましょう。

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時折通る道で最も危険なのがこのブロック。12段積まれているので高さは2.4m超過ですが、既に割れてたわみ、道路にはらんできています。

出来る限りこの道は通りたくないのですが、近道なのでついつい通ってしまいますが、このブロック塀から最大限離れて通っています。

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ここは都心の一等地なのですが、お風呂屋さんが廃業したまま放置されており異様な雰囲気です。

この塔屋も僅かな鉄骨で支えられているだけなので、震度6弱であれば間違いなく倒れるでしょう。近隣からは相当苦情が入っているものと思われますが、行政が何もせず放置する状況が俄かに信じられません。

こちらは廃屋ですが、一般住居も空き家率は既に15%とも言われており今後益々増加して行きます。不動産はすっかり負動産となっており、仕事柄怒られそうですが持たない方が賢明だと個人的に思っています。

話が逸れましたが、日々通る道や避難経路に危険な塀や家屋が無いか事前に検証しておく事も、重要な防災だと思います。

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