ポートスティーブンス エコツアー 4輪バギー&サンドボーディング体験
見渡す限り砂丘が広がる絶景の中を、4輪バギーで駆け抜ける爽快体験。360度広がる雄大なパノラマビューを堪能してください。また、体ひとつで斜面を滑り降りるサンドボーディングや、その他アクティビティも楽しめます。
少々高いツアーでしたが、上位の言う謡い文句に興味を抱き申し込みました。
ガイドさん曰く、この地を訪れた誰もが「鳥取砂丘が砂場に見える」というほど広大な砂丘が一面に広がっています。
午前中のイルカウォッチングまではどうにか天候が持ってくれたのですが、正しくバギーを始める直前になって雨が降り始めました。
冬の気温に雨という最悪の天候で準備開始。一同並んでヘルメットを受け取りますが、一方的にサイズを決められて提供されてしまいます。
事前に説明を受けていたのですが、このヘルメットが日本人の頭の形に合っていないのでサイズはかなり大きめを求めた方が良いというアドバイス。
この言葉をすっかり忘れており、丁度良いと思ったヘルメットを被っていましたが、後半頭が痛く孫悟空の様な頭痛に苦悶することになりました。これは私だけではなくほぼ家族全員が同じ状況でした。
ヘルメットは与えられた物より、1サイズが2サイズ大きい物に絶対変えてもらいましょう。
初めて体験する4輪バギー。400ccのエンジンなので中型バイクに相当。
それ程ハイパワーではなく全開にしても最高速度は30km/h弱ですが、初心者にとって十分な能力。
バイクと異なり体重移動しても曲がらずハンドル操作のみ。アクセルはスロットルではなく、右手のチョークレバーの様なレバーを操作するだけ。
バイクに乗ったことが無いお子さんや女性でも簡単にドライブ出来るバギーですね。
何と走り出して間もなく雨が本降りになりました。まさか雨が降ると思っていなかったので、ジーパンもダウンもびしょびしょになり、ただただ雨と寒さに耐える我慢大会となってしまいました。
雨天決行とは聞いていましたが、事前準備の無いこの状況は最悪。
せめて暖かい服装と雨合羽、そしてグローブが有れば雨でも楽しめたのですが、普段着で素手ですから罰ゲーム以外の何物でもありません。
そして雨の中、ガイドさんに続いて砂丘の中を延々走り続けた後一旦停止。
何が始まるのかと思うと急勾配をバギーで下るという一つのイベント開始。
この斜面は写真で見ると緩く感じますが、体感的にはほぼ直角であり下るというよりも落ちます。
日本人ガイドさんからアクセルオフで良いが、絶対にブレーキを掛けない、ハンドルは切らないと言う注意を受けて滑降。
あまりの急勾配に一瞬バギーが無重力状態になり落下します。非常に怖い瞬間ですが、恐怖でブレーキを掛けたりハンドルを切ったらバギーもろとも放り出されることになります。
私が先陣を切る形で滑降したのですが、造像以上の恐怖だったので、家族が下れるはずもないと心配して観察していましたが、皆躊躇せずに落下。
私の心配は杞憂に終わりましたが、私が考える以上に全員心臓が強い様です。
広大な砂丘の向こうに海も見えます。
それにしても広大な敷地ですが、この砂丘はオーストラリアの原住民であったアボリジニの子孫に返還されたのだそうです。
よってこの地に立ち入るのは彼らの承諾が必要であり、このアクティビティの運営も彼らなのだとか。
ガイドの方もこのアボリジニの血を引く方々に随分気を使っている様に見受けられました。
さて、急勾配落下以降、暫し砂丘の中を滑走し再び停止。キャリアの板を外して何を始めるのかと思ったらサンドボードと呼ばれるソリでした。
とでもない急斜面を平たい板一枚に座って滑り落ちます。
これもかなり勇気がいるアクティビティであり、下の子供だけは流石に拒みましたが、ここでしか体験できない貴重な機会である事を説得して漸く全員実施できました。
想像していたよりもかなり長い時間、長い距離を走り、恐らく2時間ほどのアクティビティだったのかと思いますが、何より雨による寒さに耐える我慢大会となってしまいました。
グローブが無く素手だったので、手が寒さで悴み真っ赤になってしまい、アクセル操作が困難になってきたくらいですから。
全身ずぶ濡れで、しかもヘルメットのサイズ不適で頭痛もしており、後半は早く終わってくれと願う始末。
反面、天候にさえ恵まれていれば非常に楽しいアクティビティである事は間違いありません。
念のため使い捨ての雨合羽と軍手を用意して、是非このツアーに参加してみてください。ここでしか体験出来ない非常に貴重なツアーです。